ポルシェ964の室内

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ポルシェの964と930型は外形や内装はあまり違いが無いとはいうものの、
感覚的にはかなりの差があるように感じます。

ポルシェ911をあまり知らない人にはどう見えるのか、解りませんが、
実際に見比べると、ポルシェ964の方がかなりモダンに見えるのは間違いありません。

内装に関しては、メーターの配置など同じに見えますが、
警告灯などが増えて、スイッチをひねったときはかなり見掛けが変わります。

それから、マニュアルシフトが短くなって、ストロークも違います。
それによって、よりスポーツカーらしさが出ています。

自動車の室内のデザインによって、どういった種類の自動車か、
よくわかる1例です。

それが一番解りやすいのはフェラーリの自動車だと思いますが、
イタリアの車はデザインの見せ方はとても上手な気がします。

ポルシェの場合は964にしても、スポーツカーとしてのスパルタン(質実剛健)を重要視しているのか
シンプルにデザインしているように感じます
930室内.JPG

スポイラー

ポルシェ911のタイプ964では、80km以上に
スピードが上がると、自動的にリアのスポイラーがせり上がるという

ポルシェでは初めての機構が付いています。

ポルシェ911のタイプ930までは、カレラウイングや
ターボウイングがオプションで取り付けられるようになっていました。

実は、ポルシェ911のリアの形状は、ルーフの部分から
なだらかにバンパーまで落ちていますが、

ここで、エアの剥離が起きるらしいのです。
ですので、この部分で整流のためにも、スポイラーは必要ということです。

ですので、ポルシェ964であのオートスポイラーが付いた
ということは、とても重要なことのようです。

正直、あのスポイラーはスタイル的にはあまり好評ではなく
閉じているときの方が、美しいという人も多いのですが、

ポルシェのエアパーツはカッコいいからとかで付いているのではなく、
すべて、性能面に効果があるものなので、

やはり、そういう意味ではポルシェはデザインより
とにかくいかに良いものを造るかに力を注いでいるのがわかります。

ですから、あれが嫌いな人は、3,8RS用のスポイラーを
付けるのもいいと思います。
わたしも、取り替えています。

964前期と後期

ポルシェ964は、前期と後期とに分けることがあります。

92年以降の型が後期型と呼ばれます。

その違いは、外観から言うと、ドアミラーがビッグバンパー時代からの
ものから砲弾型といわれるものに変わったことと、

アルミホイールが5本スポークのものに変わったことです。
964のアルミホイールはノーマルで16インチですが、

いわゆるカップホイールと呼ばれる17インチのホイールも
オプションとして用意されていました。

内装では、エアバッグが標準で用意されたこと、
そのため、ステアリングの形状が変わりました。
それに、グローブボックスの位置も変更になりました。

それから、ブレーキがリアの2ポットが4ポットになりました。
ただし、これは92年の後期型からになります。

エンジンは、シリンダーヘッドとシリンダーのあいだのガスケットが
追加されたことが大きな変更ですが、
これは91年の後期型からになっています。

しかし、ポルシェでは毎年、いろいろ細かな改良が行われていますので、
新しいほうがポルシェのクルマは良いということになっています。

ポルシェ911のタイプ964は最終のモデルでも
軽く10年以上経過しているので、旧い車ではありますが、

今でもとても人気があります。
事故でも経験していない限り、剛性もしっかりしています。
ポルシェの964モデルはまだまだ現役です。

カレラ2のティプトロニック

ポルシェ964が前モデルの930から特に変わったところは、
もちろん4WDの採用もありますが、

964のなかでもカレラ2だけの仕様ですが、ティプトロニック
の採用が大きく変わって、現代的になった部分です。

93年ころのポルシェ911のカタログ、つまり964のカタログには
「通常のオートマティックではなく、高性能ドライビングを念頭に置いて

デザイン、開発されたものです。」
と書いてあります。

電子コントロール式インテリジェント・シフト・プログラムと言うそうで、
電子コントロールユニットが、車速やエンジンスピード、

スロットルの位置や動き、直線での加速、コーナーでの加速
などを常にチェックします。

つまり、これはドライバーの好みや癖に合わせて
ティプトロニックがギヤチェンジののタイミングを変えます。

やはり、ポルシェ911にこの賢いオートマが出来たことで、
女性でもドライブできるような、乗りやすいポルシェになりました。

もちろん、964にはパワーステアリングが付いていますので、
かなりイージードライブが可能になりました。

もちろんハンドリングはポルシェ911ですから
若干のアンダーステアは残っていますが、
前のモデルから比べるとかなり洗練されてきました。