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カタログ

ポルシェ964のカタログを本棚の中に見つけました。

見開きを開くと、今は亡き、アレクサンダー・ポルシェの写真と
彼の言葉が載っていました。

「今日でもポルシェ911は一台の車に単なる輸送手段以上のものを求める、
限られた人々のために造られているのです。」

と最後に書いてあるのが印象的です。

ポルシェ911がポルシェらしかった最後のくるまが964
だったような気がします。

ホンダがホンダらしくなくなったのと同じように
ポルシェも変わってきた様に思います。

いいか悪いかは別にして、古いポルシェファンには
ちょっと寂しい気がしないでもありません。

ポルシェ964が発表されたときも
少しマイルドなクルマになったという印象はありましたが、

つまり、この964ポルシェが現在のポルシェの方向性を
決めたのかもしれません。

ですから、この964は旧さと新しさが同居した
ポルシェ911の過渡期に登場したクルマということでしょうか。

少なくともティプトロニックのギアボックスが使われたことで
幅広い層のお客を獲得したのは事実です。

ポルシェ911の入門用には964はとてもいいクルマでもあります。

外装

ポルシェ964の外装は、ビッグバンパーに比べて、
一番の違いは前後バンパーの違いでしょう。

これだけでもかなりソフィスティケイテッドされたように思います。
実にこれはうまい処理だと思います。

これだけでこんなにモダンになるもんだと感心しました。

ポルシェ964と930は形はほとんど変わっていません。
しかしかなり変わって見えるのはこのせいでしょう。

あとの違いは、アルミホイールとサイドスカートくらいでしょうか。

それに、ポルシェ964の新しい装備のひとつ、可変式リアスポイラー
があります。

これは速度が80km前後になると自動的にリアスポイラーが上がるというもので、
ダウンフォースが発生して、リフトを抑え、

エンジンの冷却のためのエアの吸入量も2倍程度に増えるようです。

ただ下りているときはほとんど目立ちませんが、
上がっているときには、スタイル的には
あまり評判がよろしくなくて、
ほかの固定式のリアスポイラーやウイングに替える人も多いです。

わたしのポルシェ964もポルシェ964のRSRのタイプに替えています。

ボディータイプとしては、タルガトップとオープントップ、
また、ターボのフェンダーが広がったタイプもあります。

ポルシェ964は以前のポルシェ911の味を残しながら、
現代的なスポーツカーに仕上げた、とてもよいクルマです。

操作性の向上

ポルシェ964は最終のカレラなどと比べると
室内の形状はほとんど同じに見えます。

シートもほとんど変わっていませんし、メーターの配置も同じです。
ただメーター類は警告灯などが増えて、少しモダンな感じはします。

変速ギア廻りのコンソールなどは少し変わって、
チェンジレバーの位置も少し変わっています。

ステアリングの形状は同じデザインですが、
後期はエアバッグが付いて、少し野暮ったい感じはします。

ただ、ポルシェ964からパワーアシストが付いているので、
以前に比べれば取り回しはとても楽になっています。

着座位置も若干高くなって、実際にシートに座ってみると
雰囲気は変わらないのですが、どことなく違う感じはします。

ポルシェ964の室内は、全体的には以前のモデルと変わりませんが、
全体的な操作性はかなり上がったように思います。

それにもうひとつ加えれば、エアコンの効きが
格段にアップしました。

あまりうまい表現ではありませんが、
ポルシェ964は、旧くて新しいポルシェ911といったところでしょうか。

ちなみに、室内の寸法なども930と964ではほとんど変わりません。  
ポルシェ964はこれからポルシェを初めて買う人にも
お勧めできるクルマだと思います。

ナローポルシェ

ポルシェのタイプ964は1989年にカレラ4が発売されました。

そして、タイプ930またはビッグバンパーポルシェと一般に呼ばれている
ポルシェ911カレラは同じ年に限定発売されたポルシェスピードスター
を最後に生産を終了しました。

ポルシェ911の、空冷エンジン時代を大きく分けると
3世代に大きく分けられると思います。

まず、最初のポルシェ911はナローポルシェと呼ばれました。
開発当時は911とは言わず901と呼んでいました。

しかし、これはプジョーがそれ以前に、
真ん中に0のつく3桁の数字を登録していたので、
クレームが付き、販売車輌生産以前にポルシェ911として名前を変えました。

ただ部品番号についてはその名残があり、901から始まる
部品番号がありました。

とにかく1965年からナローポルシェは2.0Lの
空冷水平対抗6気筒エンジンをリアに積む、

2+2のスポーツカーとして売り出されました。
エンジンのオイルサプリメントはドライサンプで

このクルマのデザインは、後にポルシェデザインという
デザイン会社を立ち上げる、アレキサンダー・ポルシェ(愛称ブッツィー)
によってなされました。

この最初のエンジンの基本構造を変えずに、930、964、
993と最後には3.8Lの排気量になるまでボア、ストロークを変え、
進化、改良させて空冷エンジンを30年以上
ポルシェ911は使い続けました。

ビッグバンパー

ポルシェ964の前の911、ビッグバンパーポルシェは
1974年に発売されました。

その前年、2、4Lまで排気量アップしたボクサーエンジンは
ポルシェカレラRSに前倒しで2、7Lのエンジンを積んで
限定車として発売しました。

今非常に人気の高い、というよりポルシェファナテックのあこがれ
といったほうがよいかもしれませんが、73カレラ
がナローポルシェの最終モデルとして登場しました。

もともとは74のカレラ用に開発されたエンジンだったらしいのですが、
ナローポルシェの記念モデルとして発売されました。

ともあれ、74年からは排気量をすべて2、7Lとして
フロント、リアのバンパーもアメリカの基準に合わせて
ごつくて位置の高いいわゆるビッグバンパーを備えていました。

そしてこのモデルも、SC、カレラとマイナーチェンジのたびに
排気量を増やして、カレラでは3、2Lまでなっていました。

そうして、89年についにポルシェ964、カレラ4が出ました。

スタイリングはあまり変わっていないのですが、
前後バンパーの変更、アルミホイールも変わったことにより

かなりモダンなポルシェ911に生まれ変わりました。
実際、パーツレベルで比べると、70パーセント以上変更になったようです。

足回り等も方式は同じですが、劇的な変化といってよいでしょう。