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DMEリレー

ポルシェ911の空冷、ポルシェ964のエンジンが突然、セルモーターを回しても、
掛からなくなったという時に、真っ先に疑うのはこれだといわれている、DMEリレーです。
dmerelay.jpg

一番手前のリレーです。

これも消耗品といっていいかもしれません。
予備にこれを常に自分のポルシェに入れているというユーザーも多いのではないでしょうか。

ポルシェ911はこのタイプ964からヒューズボックスにDMEリレーが置かれましたが、
930はシートの下のエンジンコントロールボックスの横に単独で配置されています。

このDMEリレーが使われ始めたのはポルシェ911が機械式燃料噴射装置のSCから電子式エンジンコントロール
に代わった1984年式から、つまりボッシュのモトロニックシステムを採用したときから使われました。

もちろん今となっては古臭いシステムで、エアフローメーターはフラップ式の抵抗の大きいものですし、
イグニッションはディストリビューターも付いていて、旧式だとすぐに分かってしまいますが、
当時は最先端のエンジンコントロールシステムで、排ガス規制も簡単にクリヤできるものでした。

ところで、ポルシェ911の空冷は旧い個体が多いので、エンジンがセルを回しても掛からないという時、
燃料ポンプの故障も考えられます。

こんな時にはこのDMEリレーのふたを開けて、ふたつのコイルの上側の接点をクローズすると燃料ポンプに電源が入りますので
問題ないときはポンプが動きます。
それに、ポンプが目詰まりを起こしているとき、ここをON・OFFするとセルモーターが回ってない分
電圧降下が無いため、かかることがあります。
dme2.jpg

古いポルシェ911を乗り続けるにはこうしたちょっとした知識を知っておくと役に立つことがあります。